気ままに生きる
 ヒロシとアランは昔から仲の良い友だちで、アムリタでライブをやっている頃にアランが来日して遊びに来たから、セッションをしたりしていた。その流れでヒロシとかまやつさんとアランと俺とでアランの曲を覚えて、ウォッカ・コリンズとしてレコーディングすることになった。まあ、それで4人でバンドをやることになって、アムリタでよくリハーサルをしたよ。

 アランの曲は、どれもすごくよくて、コードワークも独特で、詞もいい。レコーディング中もライブの時も、よく関心していたよ。それにかまやつさんのギターがよくて、昔からライブに行くとよくコードを盗んだりしたものだけど、実際に一緒にやってみたらやっぱり難しいコードだった。アランの曲にそのかまやつさんのギターが加わると、ふたりが絶妙にハモっているように聴こえた。Excellent! Gold Blend!

 演奏以外で印象に残っているのは、アランもヒロシもお酒が好きでウォッカをよく飲んでいたこと。俺はその頃はお酒に興味がまったくなかったから、よくそんなに飲めるなって思いながら見ていたよ。

 このバンドでは、大阪、名古屋、神戸、その他いろいろな場所に行った。動く応接間キャサリンに乗ってね。この頃はほとんど電車で移動はしなかったんだ。動く応接間キャサリンの中でギターを弾きながら、ドライブインに寄りながら移動していた。これもまた、今となってはいい思い出のひとつだね。

 車の運転はもちろんのこと楽器のセッティングからマネージメントまで順ちゃんという人がやってくれた。今思うと、この順ちゃんの動く応接間がなかったら、移動するのはたいへんだったと思うよ。だから順ちゃんには感謝している。いろいろな人と出会えたことにも感謝だね。
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