気ままに生きる
　武道館で一緒にやった時は、RCサクセションのライブのすごさにカメラマンの井出情児さん（1965年状況劇場に入団し、70年まで役者として活躍、その後アングラ演劇・音楽の撮影を始め、70年代後半から新しいスタイルの映像手段を組織。武道館コンサートの時には片手間にビデオを撮る予定だった）がJLCより気に入っちゃったくらい。後でテレビ番組で観て知ったんだけど、その時JLCのビデオを撮る予定だったのにRCサクセションを撮っちゃってフィルムがなくなって怒られたらしいね。

　この頃のスタッフはすごい人たちが多くて、岡本さんもそういうのに興味を持って観ていた人だったね。若い人とかよく観ていたし。それなのにすごいしっかりしている人で、中央大学法学部卒業だったから法律とかにもすごい詳しいんだ。俺には話が難しすぎて意味が分からないこともあったくらい。アインシュタインみたいな人。そっくりなんだ。あと米米クラブのマネジメントとかもやっていた。　

　あと、つんた（俺は柴犬って呼んでいた）っていうのがいて今ではソニーにいて偉くなったんだけど、昔はJLCでローディーやっていたんだ。おそらくその人が米米クラブを見つけてきて、それで岡本さんがやったみたい。

　JLCでの初武道館コンサートはそんなに思い入れはなかった。なぜならカップスでやったことがあったからね。その時はいろんな人が出ていた。ピンキーとキラーズとかブルーコメッツとか演歌の人とか。
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