とても微かな愛の言葉を。

「もちろん。新幹線の回数券も買ったし」

「でも、月1とかは無理だよね」

「まだわかんねぇーな」

「ちゃんと、帰って来たら連絡頂戴ね」

「するするー」


「…………」


「すぐ会えるよ、隣の県なんだから」


「…………」


「すぐ、また会えるから」



「……ん」


まともに、彼の顔が見れない。


「……じゃあ、“また”」


噛み締めるようにそう言って、がしがしと、彼が乱暴に私の頭を撫でる。



彼が、私の頭を撫でる時は、

多分、特別なとき。

久しぶりですね。


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