未定←


「本当に殺しあい、するのかな?」


「あたし、やだよ!殺せないし殺したくないっ!」


杏子は私に泣きついてきた。

「大丈夫だよ」


そう、大丈夫…。

痛くないように私が殺してあげるから。

「あたし由奈の命とあたしの命だったら由奈の命を守るから…ね。」


そう言った杏子の声は弱々しかった。

杏子は生かそう。

私に逆らったものは殺す。

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