LOVE〜らぶろぐ〜LOG
槙先生は、そっとカーテンを閉めて机に戻った。そんな顔で見ないで欲しい。
「なんか、結構オシャベリするんだ、佐々木君って。」
「や、今だけなんか特別です。もう帰ります。」
顔とか赤いかも、オレ。
軽く会釈してドアに手を掛ける。‥と、
「小暮さんの事、頼むわね。
よく見てあげて。」
槙先生が急に真顔になった。
「はい、もちろんです。
席、隣なんで大丈夫です。じゃ、失礼します。」
なかば浮かれ気味に保健室を出て、意味も無く駆け足で家に向かう。
優しい気持ちになるのは、
君がすごく大切だから――。
もっともっと近づきたくて。
傍にいたくて、居て欲しくて。
「やっぱ、迎えに行こう。」
その時の先生の言葉をもう少しちゃんと受け止めてたら・・・
これは後で痛いほど後悔した一連の流れ。
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