LOVE〜らぶろぐ〜LOG


・・だけど、なんでこんなに混雑してるわけ?

当然、声に出しては言わない。目立つのは背丈だけで勘弁。
黙って列らしき後に付いた。

ずっと立ってたから辛い。そろそろ薬がきれてきたかも。
早く座りたいんだけど。


ようやく入り口に辿り着くと、


「コレ、引いて?」

「は?」

「席、決めてるから。」

おみくじみたいなのが入った箱を突き出される。
どうして今?後でもいいだろうにこんな作業はと思うけど、黙ってクジを手に取るあたし。



「なんだ小暮沙紀じゃん。」

いきなりフルネームですか。
どうやら、この一連の騒動を仕切ってるらしい。あいかわらずだ。成長しないのかこの女。
苦い思いが込み上げてくる。



「ふーん、」と鼻で笑われた。

そうやって、勝手に見下してればいい。スルーだ、スルー。


< 8 / 24 >

この作品をシェア

pagetop