幼い頃の-約束-
2-物語。
私は、お父さんはいない。
お母さんにも私にも、お父さんはわからない…
お母さんはホステスだ。
帰りも遅い。酷い日は帰ってこない日もあった。
悲しかった…
私を必要とする人はいない。
でも、私の唯一の楽しみは、お隣りさんの赤園家の龍神と遊ぶことだった…
龍神のお母さんは、私を軽蔑もしないで普通にせしてくれた…
龍神のお母さんは私が親に可愛がられてないことを知っていた。
だから私はいっつも、龍神のお母さんの胸の中で泣いていた…
だから、龍神のお母さんはいっつもこう言ってくれた。
[瑠璃チャンはいらない子じゃない。龍神と龍神ママ、あなたがいないと生きていけないのよ?]]
と。
嬉しかった。
初めて必要とされた…。
龍神とは、毎日遊ぶようになり、今日は、家から近い、公園に遊びに行った。
まだ私達は4才だったため、龍神のお母さんと3人で来ていた。
龍神と二人で砂場で遊んでいると…
「瑠璃チャン。僕、瑠璃チャン大好き!大人になったら僕と結婚して?」
『うんッ!瑠璃も龍神大好き!』
私は龍神が大好きで大好きで仕方がなかった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜