不良大戦争?
春人 side
春斗 side
私は走り去った
雪兎ちゃんを見守っていた。
色白で華奢
漆黒の長い髪の誰もが
目を向けるくらい綺麗な雪兎ちゃん。
彼女の目はよく見ると藍色気味だ。
こんな不良校に
転校させることには反対だった。
「お父様の「黒薔薇会」は知らないんだろうな」
族潰しの「黒薔薇会」
父がそんなものを立ち上げたとは……。
雪兎ちゃんを守らなければ……。
そう思い私は電話をした。
「もしもし?」
『春斗か、どうだったんだ?
Bossの娘は?』
電話の相手は笑っていた。
「相変わらず綺麗だった
雪兎ちゃんを守らなければ
Bossに顔がたたない」