: 過去
第1章――
きっかけ
「……というわけであり、明治維新が始まる」
午後の社会の授業
ぶっちゃけ、ど~でもいい。
終わった過去を学ぶ気はないし、第一に…
――自分に変えられない過去はない
それが私の唯一の特権だった
私、春日碧(かすが あおい)中2
自分の行うことに誇りを持ってる
だから、なんでもできるって思ってた
過去を変えられるってことは、
悔いのない「今」を生きるということ
だから
無念の死を遂げた将軍や侍に興味なんてなかった
結局、彼らは悔いのない今を生きることができなかった
そういうことだから。
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