: 過去
「あ、沖田さんも感じましたか?」



私は嬉しくなっていた




でも、沖田の表情は険しい




まるで非難するかのような目付きだ




「春日さん。なんで僕の名を知っているのです?」





「あ、いや…あのっ!」




そうか…




私と沖田さんは初対面だもんね





今さらになって、私は自分が恥ずかしくなった





「まあいいです。触れるといけないようなので縄で失礼します」




そういうと彼は懐から縄を出して、私の手首に縛りつけた




――てか、これって逮捕されたってこと!?





私の住んでいた世界では逮捕されたに値する行動




私、一体どうなるの!?



< 14 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop