: 過去
「うぎゃあぁぁぁぁぁ!!!」



手当たり次第、沖田は刀を振るった



「武士なら武士らしく、正々堂々かかって来い!」



ギラリと目を光らせると、浪士たちは怯えた目で刀を構えている



「弱腰…ですか?」



「うおぉぉぉぉぉぉ~!!!」



半泣き状態の浪士が斬りかかって来ても、彼は臆さない


天才剣士、沖田総司が舞う

***

一方近藤は



2階を沖田に任せ、一人、階段を駆け降りようとした



そのとき


「うおりゃゃゃゃゃゃゃゃ!!!」



前からやって来た浪士に斬りかかられた



しかし、間一髪



近藤は敵を斬り落とす



無念にも浪士は、狭い階段から転げ落ち、即死だった



血にまみれた彼らの背中だけが、暗い店内では明るくみえる
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