: 過去
近藤や藤堂のいない屯所は、なんだか静かだ



碧はのんびり自室で過ごしていた



――自分が来たときより、なんだか寒くなってきたな…



そう思うと、もう碧が来て4ヵ月経つ



障子を開け、秋空を眺めていると……



「おいこら、てめェ!」



――!?!?



土方の怒鳴り声が聞こえた



――何かあったのかな?



少し興味のある碧は、廊下に面した障子を開く



…すると、



「追いかけて来ないでくださいよ!」



全速力で走る沖田の姿があった



「沖田さんっ!」




碧が声をかけると、沖田がこちらへ気づいたようだ



「…あ、春日さん!」




「どうしたん…「ちよっと庇ってもらえますかっ!?」



そういうと彼は碧の部屋へと、駆け込んだ



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