執着王子と聖なる姫
『…hello』
何度かのコールの後出たレベッカの声は、当然寝起きの声で。そこで自分が求めた相手がレベッカだったことに気付き、愛斗はとてつもない罪悪感に苛まれた。
「sorry.寝てたよな」
『midnightデスヨ。何かあったデスカ?』
「いや、何も無いけど…」
言葉が続かず黙り込んだ愛斗に、電話の向こう側のレベッカがふっと笑い声を洩らした。
『don't worry,Mana.I like you』
レベッカが発したそれは、とても安心出来る優しい声音で。読んだか…と、愛斗は改めてレベッカの察しの良さを好きだと思った。
「ベッキー、あのさ」
『ん?』
「俺、結婚することになった。多分すぐに籍入れる」
『wow!Congratulations!』
「Thank you」
色々とバタついた一日の終わりに、どうしてもしておきたいことがある。そんな思いを抱く愛斗は、すぅっと静かに息を吸ってレベッカに問い掛けた。
「それでも…俺を好きでいてくれるか?勿論、likeで」
不安げに問う愛斗に、電話の向こう側のレベッカが再び笑い声を洩らす。
『of course!we are friend!』
良かった…と肩の力を抜いた愛斗は、ただの子供で。そんな愛斗の様子に気付いたレベッカは、「so cute!」と言葉には出さず微笑んでいた。
「何か…安心した。悪かったな、起こして」
『気にしてないデース』
「また明日、な」
『see U tomorrow』
どうにか落ち着いて電話を切った愛斗は、腕の中の莉良の目がパッチリと開いていることに気付き、「しまった…」と息を呑む。
何度かのコールの後出たレベッカの声は、当然寝起きの声で。そこで自分が求めた相手がレベッカだったことに気付き、愛斗はとてつもない罪悪感に苛まれた。
「sorry.寝てたよな」
『midnightデスヨ。何かあったデスカ?』
「いや、何も無いけど…」
言葉が続かず黙り込んだ愛斗に、電話の向こう側のレベッカがふっと笑い声を洩らした。
『don't worry,Mana.I like you』
レベッカが発したそれは、とても安心出来る優しい声音で。読んだか…と、愛斗は改めてレベッカの察しの良さを好きだと思った。
「ベッキー、あのさ」
『ん?』
「俺、結婚することになった。多分すぐに籍入れる」
『wow!Congratulations!』
「Thank you」
色々とバタついた一日の終わりに、どうしてもしておきたいことがある。そんな思いを抱く愛斗は、すぅっと静かに息を吸ってレベッカに問い掛けた。
「それでも…俺を好きでいてくれるか?勿論、likeで」
不安げに問う愛斗に、電話の向こう側のレベッカが再び笑い声を洩らす。
『of course!we are friend!』
良かった…と肩の力を抜いた愛斗は、ただの子供で。そんな愛斗の様子に気付いたレベッカは、「so cute!」と言葉には出さず微笑んでいた。
「何か…安心した。悪かったな、起こして」
『気にしてないデース』
「また明日、な」
『see U tomorrow』
どうにか落ち着いて電話を切った愛斗は、腕の中の莉良の目がパッチリと開いていることに気付き、「しまった…」と息を呑む。