執着王子と聖なる姫
「お前は俺のパートナーだ。何のためにデザインの勉強してきたんだよ」
「マナ…」
「モデルなんてな、あっと言う間に賞味期限が切れんだよ」
「ちょっと待った!麻理子は今でも十分綺麗だよ」
「言ってろ、マリー馬鹿」
抱き寄せた肩は、微かに震えていて。
それをフンッと鼻で笑うと、愛斗はゆっくりと視線を合わせてレベッカに言い聞かせるように言葉を紡いだ。
「お前を認めてるのは、何もMEIJIさんだけじゃない」
「マナ…」
「仲間だろ?遠慮すんな」
そっと左目に口づけると、レベッカは勢い良く愛斗に抱きついた。
「大好き!」
「知ってる」
そんな二人を見ながら「いいとこ持って行かれちゃったよ」と笑うメーシーに、晴人が立ち上がって歩み寄った。
「なぁ」
「ん?」
「今度はあの二人…とかないよな?」
「心配症だなぁ、王子は。大丈夫だよ。マナはセナちゃん一筋だから」
「まぁ、ならええんやけど」
どうも不安だ。と唸る晴人に、今度は愛斗が宣言する。
「ないっすよ。俺、それだったらちーちゃん選びますから」
「はっ!?千彩っ!?」
「マナ、王子に殺されるよ?」
「冗談っすよ」
ケラケラと声を上げて笑い合っていると、穏やかな時間が戻って来る。こうして仲間同士で過ごす時間を、愛斗はとても大切に思っていた。
「早くいい男見つけろ」
「そう上手くはいかないデース」
「さっさと結婚して、3年くらいで子供作れ。んで、うちの子と結婚させようぜ」
「What's!?」
「そしたらさ、皆家族になんだろ?ちーちゃんがそう言ってたんだよ」
「チサは相変わらずcuteデスネー」
千彩の思いは、至極単純なもので。
「皆が大好きだから、皆と家族になりたい」
歪みに歪んで成長した愛斗だけれど、千彩のそんな純粋な思いだけは真っ直ぐに受け取っていた。
「俺達は皆、仲間で家族だ。早くお前も入って来い」
「最善を尽くしマース」
互いに拳を握り、コツンと合わせる。
こうしてまた、いつでも騒がしい大家族に新しい物語が始まった。
「マナ…」
「モデルなんてな、あっと言う間に賞味期限が切れんだよ」
「ちょっと待った!麻理子は今でも十分綺麗だよ」
「言ってろ、マリー馬鹿」
抱き寄せた肩は、微かに震えていて。
それをフンッと鼻で笑うと、愛斗はゆっくりと視線を合わせてレベッカに言い聞かせるように言葉を紡いだ。
「お前を認めてるのは、何もMEIJIさんだけじゃない」
「マナ…」
「仲間だろ?遠慮すんな」
そっと左目に口づけると、レベッカは勢い良く愛斗に抱きついた。
「大好き!」
「知ってる」
そんな二人を見ながら「いいとこ持って行かれちゃったよ」と笑うメーシーに、晴人が立ち上がって歩み寄った。
「なぁ」
「ん?」
「今度はあの二人…とかないよな?」
「心配症だなぁ、王子は。大丈夫だよ。マナはセナちゃん一筋だから」
「まぁ、ならええんやけど」
どうも不安だ。と唸る晴人に、今度は愛斗が宣言する。
「ないっすよ。俺、それだったらちーちゃん選びますから」
「はっ!?千彩っ!?」
「マナ、王子に殺されるよ?」
「冗談っすよ」
ケラケラと声を上げて笑い合っていると、穏やかな時間が戻って来る。こうして仲間同士で過ごす時間を、愛斗はとても大切に思っていた。
「早くいい男見つけろ」
「そう上手くはいかないデース」
「さっさと結婚して、3年くらいで子供作れ。んで、うちの子と結婚させようぜ」
「What's!?」
「そしたらさ、皆家族になんだろ?ちーちゃんがそう言ってたんだよ」
「チサは相変わらずcuteデスネー」
千彩の思いは、至極単純なもので。
「皆が大好きだから、皆と家族になりたい」
歪みに歪んで成長した愛斗だけれど、千彩のそんな純粋な思いだけは真っ直ぐに受け取っていた。
「俺達は皆、仲間で家族だ。早くお前も入って来い」
「最善を尽くしマース」
互いに拳を握り、コツンと合わせる。
こうしてまた、いつでも騒がしい大家族に新しい物語が始まった。