COLORS~Clear~
「この子たちは私の影響で茶道を始めたんだけど。ほんとにお茶が好きで。沙奈は霧島クンとお友達になれて、ほんとにラッキーね」
「そうですか…?」


そんな沙奈を横目で見つつ、答える霧島クン。


「私もそう思うわ」


私も母に便乗する。
そこに。


「そうだね~。気取った人間ばかりの学校の中では、珍しく気さくだしね」


ちょっと前まで笑ってたはずの沙奈まで便乗して。

霧島クンはほんの一瞬、戸惑っていたけど。


「それを言うなら。忽那もな」


ニッと笑った。


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