COLORS~Clear~
それが、何を意味していたのか。

知らない。
気づかないということは、それだけで“罪”になるのかもしれない…。


「…えっ?」
『急だけど。もし予定がないなら』


そんな矢先。
時間が出来たからと、郁サンから食事をしようと、お誘いのTELがあって。


「もちろん。喜んで」
『良かった。じゃあ、予約いれとく』


郁サンと食事に行ったその日。


──

「お姉ちゃん、今日デートらしいよ~。鷹梨サンとディナーだって」
「──────」
「霧島…?」

──


私は彼の気持ちなんて、まるで知らず。

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