COLORS~Clear~
霧島クン…?


ちょっと気になりながらも。
私はあえて追求せず。


「あっ…。私ももう行かなきゃ」


朝食を終えて、席を立った時。


「透子!今日はほんとに早く帰ってね~!」


キッチンから母がまた、私に念押しのように叫んだ。


「はい!ちゃんと帰るから」


今日はどうしても、夕食を一緒にとりたいらしい。
朝、顔を合わせるなり。
早く帰れるのかを、問いつめられて…。


「いってきます!じゃあね、沙奈」
「いってらっしゃい!」
「いってらっしゃい」


私はしっかり頷いて。
家を出た。

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