COLORS~Clear~
まだ様子はわからないにしろ。
ここに来てるということは、少なくとも大丈夫ではあるということ。

私は、きちんと揃えられてる霧島クンの靴を見て、ホッとしながら。

リビング。


「ただいま」


母に挨拶をして。


「お帰りなさい。ほんとに早かったわね」
「言いつけは守ったわよ。着替えてくる」


部屋へと上がった。

沙奈の部屋の前。
人がいる気配はなく。
それで、ふたりが茶室で稽古中だとわかる。

そこで。
私はまた、少しホッとして。

自分の部屋。
着替えを済ませる。

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