COLORS~Clear~
「私もブランクがあるし。そんな、教えられる程じゃないって。彼には話したんだけど…。どうしても、って仰ってる…って」


その時。
ふと、霧島クンの視線を感じて。


「透子とお茶をきっかけにして、いい関係を築きたいのね」
「そうだと思う。だから、強くお断りも出来なくて…」
「あの、だったら…」


霧島クンが、ちょっと申し訳なさそうに。


「僕が、透子さんに教えます」
「えっ?」
「忽那にも教えてるし。ついで、じゃあないですけど」


でもきっぱりと口にした。

< 160 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop