COLORS~Clear~
それでも、
「今はまだまだですけど。レアですよ。僕の稽古。いずれ、高名になる予定ですから」
軽く、笑い混じりではあるけど。
霧島クンが言う。
ほんとに、お茶が好きなんだろう、感じる。
けど。
「そうね。ありがとう。でも、やっぱり。だからこそ余計に、お願いするなんて厚かましいわ」
そう。
やっぱり、受けるなんて申し訳なくて。
「そうね。ご好意とはいえ。さすがに透子まで甘えるのは申し訳ないわね」
母も。
やんわり、口にする。
それを聞いて。
「それなら。図々しいですけど、正式に、稽古をつけませんか?」
霧島クンの顔付きが、また変わる。
「えっ…?」
「祖父や父には、そろそろ生徒をとってもいい頃だって言われてるので。最初は、体験という形で。どうですか…?」
さっきとはまた違う。
ドキッとするような、大人の、男の表情(カオ)…。
「今はまだまだですけど。レアですよ。僕の稽古。いずれ、高名になる予定ですから」
軽く、笑い混じりではあるけど。
霧島クンが言う。
ほんとに、お茶が好きなんだろう、感じる。
けど。
「そうね。ありがとう。でも、やっぱり。だからこそ余計に、お願いするなんて厚かましいわ」
そう。
やっぱり、受けるなんて申し訳なくて。
「そうね。ご好意とはいえ。さすがに透子まで甘えるのは申し訳ないわね」
母も。
やんわり、口にする。
それを聞いて。
「それなら。図々しいですけど、正式に、稽古をつけませんか?」
霧島クンの顔付きが、また変わる。
「えっ…?」
「祖父や父には、そろそろ生徒をとってもいい頃だって言われてるので。最初は、体験という形で。どうですか…?」
さっきとはまた違う。
ドキッとするような、大人の、男の表情(カオ)…。