COLORS~Clear~
そんな中で、大人になることを急がなきゃ、感じたのは。
兄がそうだったからだと思う。

頭のいい兄は、かなりのしっかりもので。
いつ頃からだったのか。
忽那の家を継ぐことを、常に意識していた。

もちろん、それを口には出さなかったけれど。

その為には、早く大人になる必要があるように、私も兄も感じていた。

いま思えば。
両親からのプレッシャーはなかったけれど、周りの環境に、世間に。

プレッシャーをかけられていたように思う。


“忽那家の跡継ぎ“


そんな、プレッシャーを…。

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