COLORS~Clear~
私は、きっと私以上にそういう思いをしてきた郁サンの支えにならなきゃいけないし。

肩の力を抜ける、ホッとできる。
居場所にならなきゃいけない。

そして、出来るなら。
もし、霧島クンも同じなら。
せめて、急ぐことはないんだと。

伝えてあげたい…。

過去を悔いてるつもりはないけど。
時々、考えてしまう。

急がずただ、時の流れに身を任せていたら…って。

何かが少しだけでも。
違っていたのかもしれないと…。

ただそれは、今だからこそ思うことで。
大人になった、今だから…。

霧島クンに伝えられたとしても、彼にはわからないかもしれない。

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