COLORS~Clear~
「…ありがとう」


その言葉にも、運転してる姿をみつめられるのにも、何だか照れてしまう。

相変わらずの、まっすぐな視線。
やっぱり未だに、馴れなくて…。


「けっこう、運転するんですか?」


相変わらず、霧島クンにみつめられてはいたけど。


「運転?ほぼ毎日」
「え、毎日?」
「マイカー通勤してるの」


途切れず話題をふってくれて。


「そうなんですか?」
「だから、運転は割と得意よ」
「へぇ~…」
「意外だった?」


内心、ホッとする。


「えっ?あぁ、マイカー通勤は意外でしたけど。運転が得意、っていうのは、そうだろうなって。透子さんて、何でも一通り。こなせるタイプですよね?」

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