COLORS~Clear~
「今日は遅くまでご苦労だったね」


そして、夜。


「いいえ。課長こそ、ほんとにお疲れ様でした」


ようやく、分刻みのスケジュールを終えて…。


「部屋のカードキーです」
「あぁ。ありがとう」


フロントで二人分のキーを受け取って、エレベーターへと乗り込む。

時間は9時を少しまわった所。
大学生らしき男性数人も、エレベーターに乗り込んできて。
エレベーターがいっぱいになる。


―降りられるかしら…


ちょっと、不安に思っていると。
降りる階が一緒だったらしい。


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