COLORS~Clear~
「透子さんは、わかりませんか?どうして俺が、ここにいるのか」
「えっ…?」


そして。


「修学旅行に行かず。ここに来たのか…」
「どうしてって…」


更に深く。
私をみつめる。


「ほんとは。わかってますよね?」
「涼佑、クン?」


その、私を捕らえるかのような視線に。
私は、冷静さどころか、更に動揺が増してきて。


「…会いに来たんです。二人きりに、なるために」
「────!?」


鼓動が。
加速度を増す。


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