COLORS~Clear~
そんな私に。


「ほんとはずっと。気づいてたろ?」
「涼佑、クン?」


霧島クンの、声のトーンが変わって。


「俺の、気持ち」


逃げられないよう。
遠回しじゃなく。


「俺が透子さんに。特別な感情を持ってるってことです」
「!」


ストレートに。
突きつけた。

瞬間。


―ドクン、ドクン…ッ


背中越し。
速度を増した、彼の鼓動が伝わってきて。


特別な、感情…。


「待って、涼佑クン…。特別って…」


それでも。


「!」


やっぱり私は、ごまかすしかなくて…。


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