COLORS~Clear~
むしろ私は、


―邪魔なんじゃ…


って…。


「待ってたんだよ~。おいしいお茶、飲みたいって言ってたでしょ」
「…お茶…?」
「そっ。私からの婚約祝い」


この状況をすぐに飲み込めないのは、私の歳のせいなのか。
沙奈が唐突すぎるのか…。


「って、もっと喜んでよ~。サプライズなのに!」
「あ、うん。ありが、とう」


とりあえず頷いてると。
そこにひょこっと。


「ウワサのお姉さん?」


沙奈の彼氏(と思われる)が、顔を覗かせた。

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