COLORS~Clear~
「…そうだな」


目の前には、キレイな夜景が広がっていて。


「えっ…?」


意外にも。
素直に頷く郁サン。

この、


―雰囲気のせい…?


思ったのも束の間。


「っ!」


郁サンが、触れるか触れないかくらいまで、顔を私に近づけてきて。


「郁、サン?」


私はいともあっさりと、動揺させられてしまう。

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