COLORS~Clear~
そして…。


「ペナルティー、ではないけど」


―ドキン…


私の頬を、その大きな手で包み込んで。


「…お仕置きだ」
「っ────」


郁サンの唇が。


「!」


私のおでこに触れた。


―…えっ?


私は思わず閉じてた目を見開いてしまう。

…拍子抜け。


「どうした?」


そんな私を見て。
ニヤリと、してやったり顔をする、郁サン。

< 59 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop