COLORS~Clear~
―とくん、とくん…


彼の刻む、鼓動の音が聴こえて。

静かな時間。


“…………………”


私は目を閉じる。

郁サンの香りが、鼻をかすめて。

微かに香る、香水の香り…。

そのつけ方が、とても上品で。
育ちの良さを感じさせた。


心地いい。
ぬくもりと香り…。


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