COLORS~Clear~
「えっ?鷹梨サン来るの!?」


そこに。
制服に着替えた沙奈も席について。


「まだ決まったわけじゃないのよ」
「えー。そうなんだ…」


いたく、郁サンをお気に入りな沙奈が、あからさまにがっくりうなだれる。


「なんだよ、沙奈。俺と同い年は、おじさんじゃなかったのか?」


そんな沙奈を見て。
先に朝食を摂っていた兄が、不満顔になる。


「鷹梨サンは別!マジ、イケメンだし」
「…あ。そうですか…」


沙奈には甘い兄も。
あからさまに、がっくりうなだれる。


「俺も。けっこうモテるんだけどなぁ…」


ボソッと呟いて(笑)

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