COLORS~Clear~
父も大丈夫だなんて。
もしかしたら、


―無理やり…?


母が、予定を空けさせたのかも…なんて頭を過りつつ。


【しっかりスケジュールに入れておく】


郁サンからの返信に、お礼のメールを返して。
仕事に戻った。



──



家に帰ると、


「お姉ちゃん、お帰りなさい!」


まるで、待ち構えていたかのように沙奈が階段を駆け下りてきて。


「鷹梨サン。来る日きまったんだって!?」


夕食の時、母に聞いたのか。

まさかこのコ、


―本気で郁サンに恋してるんじゃ…


疑いたくなる程、ほんとに嬉しそうな顔をしていて。

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