COLORS~Clear~
沙奈の腕前も、霧島クン曰く、なかなかのようだし。

さすがに、霧島クンとは稽古量が違うし、追いつこうとまではしていないと思うけど。


「3年生差し置いて。副部長、みたいだし、ね」


きっと、そうなんだろう。

霧島クンにお茶を。
ほんとにまたいつか、


―点ててもらえたら


思ってはいたけど。
もう彼と、会うことはないだろうと。

私は思っていた。

いつか、彼が大人になって、霧島を継ぐことになった時。

何らかのメディアで、見かけることはあったとしても…。

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