COLORS~Clear~
月曜日。


『お願いしなくちゃ…』


郁サンにお茶を振る舞うと、張りきってた時。
そんなことを、言ってたような気がして。


―きっとそうね…


私はある確信を持って。
いったん部屋に荷物を置くと。

茶室へ向かった。

きっと沙奈は。
霧島クンと、いるはずだと。

そして…。

茶室の前。
案の定、中からは二人の声が聞こえてきて…。


―沙奈がお稽古。無理にお願いしたのね…


ノックをしようとした時だった。

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