COLORS~Clear~
「座ってください」
「稽古の。邪魔にならない…?」
「全然だよ。お姉ちゃん、また、霧島にお茶点ててもらいたいって言ってたじゃん」
「えっ?あ、そう、だけど…」


ほんとに。


―気づいた…?


って…。


「じゃあ、尚更。どうぞ」


私は。


“……………”


「ほんとに、いいの?」
「もちろん。また、感想も聞かせて欲しいんで」


心の中。
ほんとは躊躇しながら。


「んー…。それじゃあ…」
「はい」


何でもない、そんな口調で。
頷いた。

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