残念ながら、霊感ありっ!
「ってか、あんたなんで私おいてくのよ~」


「ニジを待ってたら・・・入学式に間に合わ・・・」


「ニジって言うなっ~」と彼女は持っていたカバンで俺の頭を叩いた。


【ニジ】とは、俺が仕返しにつけた彼女のあだ名だ。


名前が2文字で2字・・・世の中に結構該当する人は多いだろうけど・・・
クラスに1人だけ、2文字の名前なら小学生の頃の俺にとってはすごく珍しかった。・・・んじゃないかな・・・?


正直あまり覚えては居ない。


「全く・・・今日だって遅れてないでしょっ・・・」とニジはムスッとした顔をする。


「中学の卒業式は・・・」と言いかけると・・・


「あぁ~じゃぁ~裏切ろうとしたカワズは入学式遅れてきてね~」と手を振りながら言ってしまった。
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