残念ながら、霊感ありっ!
「皆だって、吐いたことあるだろっ!汚い言われたらイヤだろっ!」ニジは叫びながら泣いていた。


すると、「ごめん」、「大丈夫」と皆も泣き出した。


ニジが居なかったら俺はイジメられていたかも知れない。


ニジに言わせれば「私はお姉ちゃんだから、弟を守らないといけない」って事だったらしい。


と・・・ここまでなら良い話のようだが、ニジが俺にあだ名を付けたのは、この翌日の事だった。


でも、ニジは本当に気を使わなくて良い姉弟のような存在だ。


・・・姉ってところに引っかかるが・・・。


だが、そんなニジにも話していない秘密が俺にはある。


このゲロの原因・・・


それは、俺の目の前でさっきからブツブツとうるさいヤツのせいだった。
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