愛する娘へ〜母からの手紙〜
2、入院
「ヒュー…ヒュー…」
夜、私は風の音で目が覚めました。
でも、窓の外の木を見ても、風で揺れている様子はありません。
なんの音だろ………
嫌な予感がして、私は母の部屋に向かいました。
その時、母は階段を登れなくなったので、一回の客室で寝ていました。
客室に入ると、「ヒュー…ヒュー…」という音が、母の呼吸の音だと分かりました。
体全体で呼吸をしている感じで、苦しそうです。
今までにない音……
母の額にそっと触れると、熱があることはすぐにわかりました。
熱がある…
私は、歯科衛生士の資格を持っていますので、少しは医学の知識があります。
ヒューヒューという音を聞いて、肺炎か気管支炎を起こしているのかと思い、父を起こして救急車を呼びました。