愛する娘へ〜母からの手紙〜
「すぐ死ぬなんて……そんなこと言わないでよ」
私の目からは、気付かないうちにぼろぼろと涙がこぼれ落ちていました。
母も、涙を流し、枕元に染みが出来ていました。
その後、母は気管切開に同意してくれました。
体調のいい日を選び、手術を行いました。
母の喉に開いた穴を初めて見た時は、やっぱりショックを受けました。
でも、嘆の吸引のときも、鼻から入れるよりも苦しそうではなくなり、呼吸も楽そうでした。
主治医からも、だいぶ状態が落ち着いているようだと話しがありました。