愛する娘へ〜母からの手紙〜


肺炎を起こしてから、母はたびたび38度近い熱を出すようになった。


その度に血中の酸素濃度が低くなり、酸素吸入器をつけていた。


なかなか状態が落ち着かず、入院は長引いていった。


再入院してから、3ヶ月が過ぎる頃、少しずつ発熱の頻度も減ってきていた。



主治医からは、「もうすぐ退院してもいい頃なのですが、前回のこともありますから、自宅で療養するというのは無理があるかもしれません」と話しがありました。



私と父も、自宅療養は無理なのかもしれないと話し合っていたので、主治医の話しはスムーズに受け入れることが出来ました。


自宅療養が無理だとなると、後は長期療養型の病院に移るか、施設に入るか……
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