カローレアの金
後継者
「ここですかね、いるとしたら」
「ここは?」
アンと女王は城に戻ってきており、城の最上部、日当たりのよい廊下に立っていた。
「書斎です」
女王が扉を開ける。
そこは小部屋で、正面に大きな窓が一つ。そして左右の壁には天井に届くほどの高さの本棚が並び、様々な本がぎっしりと並べられていた。
「ああ、やはりここでしたね。最初に部屋に行かずに良かった」
そう言う女王の目線の先には、一人の青年…。
年はアンより少し上そうで身なりがよい。窓から差し込む日の光によって栗色の髪の毛が透けている。
梯子に腰をかけ、本を読んでいた。
「アレン」
女王がそう呼びかけると、アレンと呼ばれた青年は本から顔をあげた。
「母上」
「母…上!?」
アンが驚きの声をあげる。
「あれ、そちらの方は?」
梯子から降り、アンに視線を向ける。
「さっき兵に加わったロイです。兵士プラス、あなたの先生になる方です」
女王がそう説明する。
「…は?先生?」
「あなたには、このアレンの剣の先生もやってもらいます」
女王がにこりと笑顔を向ける。
「ここは?」
アンと女王は城に戻ってきており、城の最上部、日当たりのよい廊下に立っていた。
「書斎です」
女王が扉を開ける。
そこは小部屋で、正面に大きな窓が一つ。そして左右の壁には天井に届くほどの高さの本棚が並び、様々な本がぎっしりと並べられていた。
「ああ、やはりここでしたね。最初に部屋に行かずに良かった」
そう言う女王の目線の先には、一人の青年…。
年はアンより少し上そうで身なりがよい。窓から差し込む日の光によって栗色の髪の毛が透けている。
梯子に腰をかけ、本を読んでいた。
「アレン」
女王がそう呼びかけると、アレンと呼ばれた青年は本から顔をあげた。
「母上」
「母…上!?」
アンが驚きの声をあげる。
「あれ、そちらの方は?」
梯子から降り、アンに視線を向ける。
「さっき兵に加わったロイです。兵士プラス、あなたの先生になる方です」
女王がそう説明する。
「…は?先生?」
「あなたには、このアレンの剣の先生もやってもらいます」
女王がにこりと笑顔を向ける。