カローレアの金
「そろそろ決着つけようぜ、アン…!」
「なんだ親父、もうへばったのか?年だな」
「汗だらだら垂らしながら生意気言ってんじゃ……ねぇっ!」

ジャンが剣を横に払う。
アンはそれを避けるために背中を反らした。が、それが間違いだったのだ。

「かかったな…!」

ジャンはにやりと笑い、アンの足を払う。
背中を反らしていることにより、足を払われただけでアンの体は地面に倒れる。

頭上から振り下ろされたジャンの剣をなんとか剣で受け止めたが体勢が悪い。
誰もがジャンの勝利を確信した。

「おらおら…剣が刺さっちまうぞ、アン」

ジャンは楽しそうに剣への力を込める。
アンは苦しそうにそれを受け止めていた。

どうしたらいい、どうしたら……。このままじゃ…負ける…!

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