カローレアの金
「アン、別れの挨拶は済みましたか」
「…ああ、済んだよ」
「そうですか」
珍しく、女王に笑顔がない。
それを見て、アンは女王に「ロイだ」と訂正を入れる気にはなれなかった。
「じゃ、早く寄宿舎に向かいましょうか」
スタスタと女王はアン達を追い抜いて行った。
その後ろ姿を少し見たあと、カインが口を開く。
「ロイ、お前やっぱり女なんだな」
「……さあ急ごう。女王陛下より到着が遅れたとなったらメンツが潰れるぞ」
アンは足め、寄宿舎へと入って行く。
ロイも黙って後を追った。
寄宿舎の中には衛兵が全員揃っていた。
女王が中に入ると静まり返り、列をなす。
カインはカイン団の1番先頭に、アンは1番後ろに立った。
女王は衛兵立ち寄り数段高いところに上り、全体を見回す。
「…ああ、済んだよ」
「そうですか」
珍しく、女王に笑顔がない。
それを見て、アンは女王に「ロイだ」と訂正を入れる気にはなれなかった。
「じゃ、早く寄宿舎に向かいましょうか」
スタスタと女王はアン達を追い抜いて行った。
その後ろ姿を少し見たあと、カインが口を開く。
「ロイ、お前やっぱり女なんだな」
「……さあ急ごう。女王陛下より到着が遅れたとなったらメンツが潰れるぞ」
アンは足め、寄宿舎へと入って行く。
ロイも黙って後を追った。
寄宿舎の中には衛兵が全員揃っていた。
女王が中に入ると静まり返り、列をなす。
カインはカイン団の1番先頭に、アンは1番後ろに立った。
女王は衛兵立ち寄り数段高いところに上り、全体を見回す。