カローレアの金
全員の視線がアンに向けられる。
階段を上りきり、ローズ女王の隣に立つと女王は
「今日知った人もいると思いますがここにいるロイ…いえアンはレベペの長の一人娘です。
腕は私のお墨付き。彼女と組み手をすることはいい訓練になると思うので各自申し込むように」
なんて言い出した。
「っえ、なんで突然暴露してるんだ?」
「まあもう多くの人にばれてるでしょうし」
「だからってなんの相談もなしに…!」
「今後のやりやすさのためにも」
ギャーギャーと言い合っている二人を、衛兵たちはポカンと見上げていた。
「……っく、くくく…」
「カイン団長?」
「ああ、悪い。なんだかあの二人、似てるなと思ってな」
カインを怪訝そうに見つめる衛兵をよそに
「女王陛下!ロイ!…じゃなくてアン!痴話喧嘩はそこらへんにしていただいて、朝の稽古を始めたいのですがいかがでしょう!」
「ああ、そうですね。アン、この話はおしまいです」
階段を上りきり、ローズ女王の隣に立つと女王は
「今日知った人もいると思いますがここにいるロイ…いえアンはレベペの長の一人娘です。
腕は私のお墨付き。彼女と組み手をすることはいい訓練になると思うので各自申し込むように」
なんて言い出した。
「っえ、なんで突然暴露してるんだ?」
「まあもう多くの人にばれてるでしょうし」
「だからってなんの相談もなしに…!」
「今後のやりやすさのためにも」
ギャーギャーと言い合っている二人を、衛兵たちはポカンと見上げていた。
「……っく、くくく…」
「カイン団長?」
「ああ、悪い。なんだかあの二人、似てるなと思ってな」
カインを怪訝そうに見つめる衛兵をよそに
「女王陛下!ロイ!…じゃなくてアン!痴話喧嘩はそこらへんにしていただいて、朝の稽古を始めたいのですがいかがでしょう!」
「ああ、そうですね。アン、この話はおしまいです」