未定。
呆れていると
聞きなれない声がした。
「おい!おまえら!
部室の鍵返せ!」
教室のドアの前に
3年の先輩が立っている。
明るい茶髪をワックスで立たせて
制服も少し着崩している先輩は、
切れ長の目でこっちを見ていた。
「あっ、大貴先輩!」
「すいません!
えーっと、鍵…あった、どうぞ。」
あたしと話していた男子達が
急いで先輩のもとへかけよる。
…もしかして。
「あっ、津川。
この人が大貴先輩!」