未定。



─夢を見た。





「結衣!」

中学2年生だったあたしに
声をかけたのは、

幼馴染の拓海くん。



3歳年上の拓海くんは
近所に住んでいて、
ずっとお兄ちゃん的存在。



「結衣、お前泣いて…
どうした?」


「拓海くんっ…。」


「ちょっ、
…あー、俺ん家来る?」


「…うんっ…。」


ちっちゃいときから
拓海くんの家には何回も行っていたし
普通のことだった。

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