ワタシハムテキ
それから暫くして、あたしはオフの日に街を歩いていた

すると……前の方から見覚えのある2人が歩いてきた



─────あたしの彼氏と、できたばっかの友達─────



こういう時、人間って隠れてしまうんだね

別にあたしは何も悪いことしてないのに

「……手術しようか迷ってんだ…」

嘘………

手術の話なんてあたし、1度も聞いたことない

「達彦は……どぅしたいの?」

「……俺ん家貧乏でさっ、金ねーんだ」

達彦は軽く笑っていった

「……ぅん」

「…これ以上親に負担かけたくねーんだ

今までもすげぇ大金使わせてさ

成功率10%だぜ?

……ははっ……俺そんなに運良くねぇし

金の無駄になるじゃん?」

そんな悲しそうな表情して

決意きまってるような表情して

そこであたしが受けてなんて言えないよ───







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