ワタシハムテキ
10分ほど経ってスタジオについた

「到着早いですね」

「まあ、スカウト遠くまで行くの面倒臭いからね」

……おいっ

俺はおばさんの後ろを歩く

カメラのシャッター音がだんだん大きくなってきた

「すげぇ…」

俺は現場を見て思わず声を漏らした


「カッコいいと思わない?」

「はぃ──」

俺は完璧にそっちの世界に入り込んでいた─

「楠木さんっイケメン連れてまいりました」

おばさんは“楠木さん”を呼んだ

“楠木さん”…長身で髪は茶色

30代後半くらいなんだろうが、とても若く見える

「どうも」

俺は頭を下げる

「頭あげて。そうしないと顔見えないから(笑)」

「あっ…すいませんっ」



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