ワタシハムテキ

side莉奈

違うの潤…

最後まで聞いてよ……

あたしも産めるなら産みたいよ?

でもやっぱり仕事を捨てることはできないの…

あたしたちの噂のブームは確かにすぎたけど、人気のブームはお互いに右上がりじゃん

気持ちは凄い嬉しい

普通なら、あたしまだ18だし反対されるのかなって不安になってたと思う

でも…そんな簡単に産もうなんて言わないで

「莉奈…?」


「…産めない」


「え……?」

「…あたし仕事が大事……」

「何それ…」

「………」

「でも俺らいずれ結婚するんだろ?いずれこういう日が来るんだよ」

「………」

「…んだよ、なんか言えよ。お前は俺と仕事、どっちが大切なの?」

潤がイラついてる

そんな質問あたしが答えれるわけないって分かってるはずなのに

「………ごめ───」

「いい。謝らなくて」

あたしが謝ろうとすると潤はそう言って車を出た


「一人にさせて」


車に残されたあたしも少ししてから車を出た








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