甘い誓いのくちづけを
「瑠花がダブルブッキングした理由が、よくわかったわ」
いつの間にかビールを頼んでいたさゆりは、運ばれて来たジョッキに口を付けた。
「瑠花、その人の事が気になってるんでしょ?だから、『王子様に心を乱された』って事だったのね」
「気になるって言うより、つい考えちゃうってだけだよ……」
「いや、それが気になるって事でしょ」
「で、でも別に変な意味じゃないよ!?理人さんって本当に眉目秀麗な人なんだけど、男の人を綺麗だなんて思った事がないから、つい思い出しちゃうってだけで!」
バツが悪いような気持ちに似たものを抱いているのは、どうしてだろう。
「それに理人さんとまた会うのは、ホテル代とか受け取って貰えなくて困惑してたら、理人さんが『代わりにまたご飯でも付き合って』って……」
いつの間にかビールを頼んでいたさゆりは、運ばれて来たジョッキに口を付けた。
「瑠花、その人の事が気になってるんでしょ?だから、『王子様に心を乱された』って事だったのね」
「気になるって言うより、つい考えちゃうってだけだよ……」
「いや、それが気になるって事でしょ」
「で、でも別に変な意味じゃないよ!?理人さんって本当に眉目秀麗な人なんだけど、男の人を綺麗だなんて思った事がないから、つい思い出しちゃうってだけで!」
バツが悪いような気持ちに似たものを抱いているのは、どうしてだろう。
「それに理人さんとまた会うのは、ホテル代とか受け取って貰えなくて困惑してたら、理人さんが『代わりにまたご飯でも付き合って』って……」